私がDTPの世界に飛び込むまでの道のり⑤
DTPスクールに通いながら、同じタイミングで就職活動も開始することに。そして思ったより早いタイミングで変化はやってきます。
仕事探し
同時に就職活動を開始したものの、DTPのスキルをもう少し身に付けてからの就職を考えていたので、とりあえず情報収集程度の活動でした。
当時の主な求人情報収集源と言えば、転職情報雑誌もしくは新聞折り込みチラシ。ハローワークは今のようなネット検索サービスのようなものはありませんでしたので、直接足を運ぶしかありませんでした。
リクルートが発行していた女性向けの就職・転職雑誌『とらばーゆ』をよく見ていたのを覚えています。『とらばーゆする』という言葉も流行語になりました。
会社との出会い
後日、私が訪問することになるその会社は、なんと自宅から自転車で20分程の場所にありました。求人は、毎週日曜日の朝に見ていた新聞の折り込みチラシでした。
DTPオペレーター募集
未経験可
勤務地より待遇より、何よりも一番に目に飛び込んできたのは『未経験可』の文字でした。その時、頭の中ではすでにこの会社で働いているイメージが広がっていました。
面接は仕事が終わってからでした。在職中であることを伝えると、来社できる19時で構わないとのこと。会社の更衣室で、こっそりスーツに着替え面接へ出向いたことを覚えています。
面接
その会社は、事務所と工場あわせて社員数100名程度の中小企業でした。町工場のような会社も多いなか、今思えば印刷会社としてはそれなりの大きさだったのかなと思います。
事務所に入ると、感じの良い女性が応接室に案内してくれました。面接は社長のみでした。
従来の印刷業務に加え、近々新しく製版室を立ち上げる計画があり、その新規スタッフとして10名前後の正社員を募集するとのこと。立ち上げの準備として、入社後三カ月間の研修を予定しており、そのため未経験でも問題はないとのことでした。皆で一から学んで、新規部署をスタートさせたいとの説明を受けました。
「結果は後日」とのことだったのですが、「いつからこれるの?」という言葉をかけてもらい、気に入ってもらえたんだと、安心して応接室を後にしたのを覚えています。そして、翌日内定の連絡をいただきました。
退職
研修は、2週間後の年明けスタートでした。
今の会社に何と言えばいいのか。
担当している仕事はどうなるのか。
先輩や同僚はどう思うだろう。
そもそも、そんなに急に辞められるものなのだろうか。
気がかりなことや不安でいっぱいでした。でも今の私にとって大切なのは次。勇気をふりしぼって、一番信頼のおける先輩におそるおそる打ち明けたのを覚えています。
長い間、仕事を共にさせていただいた方々とお別れするのが寂しい気持ちや申し訳ない気持ち、途中で仕事を投げ出して、社会人としてどうなんだろうという罪悪感もありました。
いやいや、これで嫌な仕事から解放される。これで良かったという気持ちや、次の会社への期待と不安などもあり、様々な思いが入り混じっていました。そしてたった2週間で、4年間お世話になった会社を後にすることになりす。
そして休む間もなく次の職場、印刷会社へ。DTPスクールは印刷会社での研修を受けながら、とりあえず続けていくことにしました。